歯周病に関係のある疾患 |
投稿:院長 |
歯周病の原因は、主に細菌の塊である歯垢(プラーク)です。 歯垢は歯磨きが不十分な部分に形成される、黄白色の粘着物です。 歯垢は時間とともに量が多くなり、細菌の構成も 「酸素があっても生きていられる好気性菌」から「酸素を嫌う嫌気性菌」が多くなっていきます。 この嫌気性菌はとても有害です。 嫌気性菌は歯肉に攻撃を仕掛けて身体の中に侵入しようとし、 一方で身体は嫌気性菌の侵入を抑えようと、免疫の力で抵抗します。 これが歯周病の始まりで、歯肉からの出血、発赤、腫脹などの炎症性反応がみられます。 なかでも出血は歯周病菌と白血病との闘いの証です。 出血をそのままにしておくと、歯垢は歯周ポケットの中に深く入り込んでいき、 歯周組織を破壊しながら症状を悪化していきます。
その際、炎症によって発生する毒性物質が歯肉の血管から全身へ移動し、 様々な病気を引き起こしたり元来の持病をより悪化させます。 炎症性物質は、 血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、 早産・低体重児出産、 肥満、 血管の動脈硬化(心筋梗塞、脳梗塞) 誤嚥により気管支から肺に至ることで誤嚥性肺炎を発症するリスクもあります。 上記疾患と歯周病との関り詳細については、別な機会にお伝えいたします。
歯周病の予防・治療を行うことで、全身の様々な病気のリスクを下げることが可能です。 日々の歯磨き・口腔ケアを見直して、全身の健康に繋げましょう。 |
2021年6月21日(月) |
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