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 歯のはなし「口腔ケアグッズ ―歯ブラシ等―」
投稿:院長

 手用歯ブラシの大きさは大人であれば「大人用」が基本です。これに、歯並びや歯ぐきのウイークポイントなどにより選択基準が変わります。毛のかたさは、歯ぐきが健康な方は「ふつう」、腫れたり炎症のある方は「やわらかめ」を選びます。柄の大きさや形は使用する方の「持ちやすさ」感覚で決めてください。歯ブラシの持ち方は「パームグリップ」より鉛筆の持ち方である「ペングリップ」の方が歯ブラシの動きを調整しやすいのでお勧めです。

     

 歯ブラシはあまり大きく動かすと汚れ取りの効率が悪くなります。小刻みにやさしく左右に操作し「かみ合わせ」「歯と歯の間」「歯ぐきの境い目」を意識してください。

     

 歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは取り切れません。そこで歯間ブラシ(左)やデンタルフロス(右)の出番です。歯間ブラシのサイズは、歯と歯の間のスペースによって決まりますので、一人で複数のサイズが必要なこともあります。歯間ブラシの使用法はやさしく歯と歯の間に通し、ただ真ん中を動かすのではなく、手前の歯に毛先を軽く押し付て10回ほど磨き、その次は奥の歯に押し付けて更に10回など、歯の形状を意識してください。デンタルフロスは歯間ブラシより細部の清掃が可能で、歯と歯の間が狭い場所でも使用ができます。両者ともに、挿入困難な場所には無理に入れず、また歯肉に強く押し付けすぎるのは良くありません。

     

 ワンタフトブラシ(左)は、歯と歯の間や一番奥の歯の「磨きにくい場所」の清掃に特化した歯ブラシです。まさに「手の届かないところ」を磨く「奥の手」です。また、電動歯ブラシ(右)の利点は手をこまめに動かさずとも機械が効率的に汚れを取ってくれることです。お年寄りや手の不自由な方にお勧めしたいグッズでもあります。一方で、機械まかせに「適当に磨いている」と汚れは取り切れないのが欠点です。あくまで「歯ブラシを正確に歯に当てなければ汚れは取れない」ことをご理解ください。

 最後に、歯ブラシの交換時期は「後ろから見て毛先が開いたら」あるいは「1か月に1本」と言われます。しかし、梅雨は歯周病菌も繁殖しやすい時期です。可能であればこの時期は12週間に1本のペースでの交換が理想です。歯磨き後は十分な流水で毛の一本一本を良く洗浄してください。ミルトンなど食器洗浄剤で30分ほど消毒すると衛生的です。また乾燥することで清潔さを維持できますので、歯ブラシキャップは使用しない方が良いです。以上、不明点などあればご相談ください。

 次回は「食育標語」81日更新予定です。


2019年7月15日(月)

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