歯のはなし「むし歯の原因 ―脱灰と再石灰化―」 |
投稿:院長 |
歯垢の中にいるむし歯菌(ミュータンス菌)は、食べ物の中の糖分を取り込むことで酸を産生します。「むし歯」は、その「酸」によって歯が溶ける現象です。歯が酸で溶けることを「脱灰」、再び硬く健康な歯に回復することを「再石灰化」と呼びます。脱灰は食物を摂取するたびに起こりますが、唾液の緩衝作用により中和され、再石灰化します。そのため、食物摂取が一日に3回だけの人は再石灰化が期待されるため、むし歯のリスクは低く安全です。しかし、食事時間が長くいつまでもお口の中に食物がたくさんある人や間食が多い人は歯が脱灰するばかりで再石灰化が望めないため、むし歯のリスクが高くなります。むし歯予防の基本は歯磨きです。食後少しでも早く歯を磨き、むし歯が増殖しないようにプラークコントロールすることが大切です。良い子の皆さんは、テレビを見ながら「ダラダラ食い」をせず、ご飯を食べたら早く歯を磨き、必要以上に間食をしないようにしましょう。
むし歯が出来て、悪化する流れ 次回は「食育標語」9月1日更新予定です。 |
2019年8月16日(金) |
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