歯のはなし「災害時の口腔ケア その1」 |
投稿:院長 |
【災害時の口腔ケア その1】 この度の台風19号により被災された皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早く復旧されますよう心からお祈り申し上げます。 今回は災害時避難所に仮住まいを余儀なくされたときの口腔ケアについて述べたいと思います。避難所生活時は疲労、栄養状態の低下、周囲衛生環境の悪化等により通常より呼吸器感染症が発症しやすくなります。お口に目を向ける前に感染予防として手洗いとマスク着用が重要になります。口腔ケアは歯磨きとうがいによる口腔清潔、そして保湿がポイントになります。高齢者で多く発症する「誤嚥性肺炎」は口腔清潔を心がけることでその危険性を低くできます。災害時は歯磨き剤が入手できない場合もあり得ますが、歯垢除去は歯磨き剤なしで(歯ブラシのみで)行っても一定の効果は得られます。。歯ブラシを入手できない時はタオルやティッシュペーパーなどで歯の表面を擦って、出来る限り歯垢を除去するようにしてください。避難所によってはうがいする水が不足することがあります。その際、チューブ入り歯磨き剤は吸湿作用が強いので使用量を少なくしてください。入手可能であれば液体ハミガキ(デンタルリンス)が効果的です。更に、少ないお水でうがいする際は複数回に分けてうがいしてください。具体的には、1回に30mlのお水でうがいするよりも、15mlずつ2回で行った方が効果的です。 (参考:日本口腔ケア学会) 次回は「食育標語」。11月1日更新予定です。また同月中旬に、今回に関連する内容をお伝えいたします。
まもなくハロウィンですね (^O^) |
2019年10月17日(木) |
<< 二十四節気「寒露」 2019.10.8 |
食育標語 >> 2019.11.1 |
はじめのページに戻る |