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 新型コロナウイルス 医師が伝えたいこと「ぜんそく・COPDの方へ」
投稿:院長

 今回は、前回「歯科治療と喘息(ぜんそく)」の続編です。

ぜんそく・COPD(慢性閉そく性肺疾患)は気管や気管支に炎症が起きる病気であり、一般的に新型コロナウイルスに感染しやすく重症化する恐れがあります。ぜんそくは主にアレルギーが、そしてCOPDは喫煙が原因になります。

健康な人では気管や気管支の表面は粘膜で覆われ、そこにはブラシのような「線毛(せんもう)」と呼ばれる細胞が生えており、ウイルスのような異物をまとめて外へ排出する働きがあります。また、線毛周囲ではウイルスを攻撃する免疫システムも働いています。ところが慢性呼吸器疾患の患者さんでは線毛がなくなり、粘膜自体が剥がれていたり、免疫の働きが低下しているため、ウイルスが簡単に組織内に侵入しやすくなっています。さらに、新型コロナウイルスは肺胞(気管支の先端に存在)に炎症を起こす肺炎が起こりやすいという特徴があります。とりわけCOPDの方は肺胞が機能低下しているため、健康な方よりも酸素不足になりやすく命の危険にさらされます。

慢性呼吸器疾患の方がとるべき行動は、まずは感染予防として手洗いとマスクの装着です。そのうえで治療の継続を行ってください。お医者さんから処方される気管支拡張剤やステロイドは大切ですので、自己判断でやめないでください。日常ではきれいな空気を吸うことをを心がけ、ほこりや煙を避け、湿度も適度に保ち、ときどき換気も行いましょう。また、抵抗力をつけるため、十分な睡眠と栄養をとり、無理のない範囲で体を動かすことは大切です。家の中でも歩数計をつけると、自分がどれくらい体を動かしているかの目安になります。

COPDの患者数は推定530万人もいながら、診断・治療を受けている人はわずか26万人と言われています。実は喫煙者の多くが気づかないうちにCOPDにかかっている可能性があります。タバコを吸っている方は直ちに禁煙することをお勧めします。また、受動喫煙も避けてください。タバコは吸えば吸うほど呼吸器の状態は悪化してしまいます。慢性呼吸器疾患の症状と新型コロナウイルスの感染の症状はよく似ていると思われます。普段の症状を超える熱、咳、呼吸困難があれば主治医に「電話で相談」し、指示に従って下さい。

(参考:NHK総合放送。新型コロナウイルス 医師が伝えたいこと「ぜんそく・COPDの方へ」)


2020年5月2日(土)

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