【イオン飲料とむし歯に関する考え方】 【11月1日は「犬の日」】 |
投稿:院長 |
【イオン飲料とむし歯に関する考え方】 <小児むし歯、今むかし> 歯科疾患実態調査によれば、3歳児のむし歯は 平成11年36.4%→ 平成28年8.6%と減少しました。 しかし、最近ではむし歯の「多い子」と「少ない子」双方が存在し、 口腔内環境の二極化が見られます。 その原因の一つにスポーツドリンクの飲み方が関係していると考えられています。 <スポーツドリンク 特徴> スポーツドリンクはイオン飲料の一つであるが、同じイオン飲料である 経口補水液と比べ、「糖分が多い」ことが特徴です。
<スポーツドリンクのリスク因子> 長所も多々ありますが割愛し、ここではリスク因子について述べます。 1 酸蝕症及びむし歯 むし歯は口腔内が酸性になると発生しやすくなります。 イオン飲料はイオン的に酸性です。そのため、頻繁にスポーツドリンクを飲むと、 酸で溶ける「脱灰」そしてむし歯が発生しやすくなります。 2 低ナトリウム血症スポーツドリンクはナトリウム濃度が低く、経口補水液より糖度が高いのが特徴です。 このことから、経口補水液と比べ電解質の吸収が遅れます。 このため、乳幼児の脱水時にスポーツドリンクを与えると「低ナトリウム血症」を惹起し、 生命の危険性があります。 小さいお子さんがいらっしゃるご家庭はお気を付けください。 3 肥満と食欲不振 糖分が多いことにより、肥満と食欲不振の恐れがあります。
<対策> 1)乳幼児に対して
★過激な運動や極端な発汗時以外は普通の水を与える。 ★イオン飲料を水の代わりに与えない(飲む機会を多くしない) ★脱水症状時は経口補水液を選択する。症状改善後は普通の水を飲ませる。 ★夜中にのどが渇いても水を飲ませる。 ★入浴後も水です。 「風呂上りはビールだろう!」と思っている親御さん、今は乳幼児の話です 笑 ★夜の歯磨き後にイオン飲料を飲んだ場合は再度の歯磨きが理想ですが、 綿棒や保護者の指先にガーゼを巻き口腔内を清拭する。 2) 学童に対して ★運動で汗をかく時は経口補水液、運動後は普通の水が理想です。 スポーツドリンクを飲んだら歯磨きをするのが望ましい。 ★水筒に入れる中身はスポーツドリンクではなく経口補水液が望ましい。 ★のどが渇いたら水です。 以上、 参考:日本小児歯科学会「学会からの提言」
【11月1日は「犬の日」】
日頃、私たちの心を和ませ、家庭を明るくしてくれるワンちゃん達に感謝したいですね。 わずか10〜17年の命です。 「最期の日」にお互い「最高のパートナーだった」と思えるよう、 数多くお散歩、ドライブ、旅行などをして豊かな生涯にしてあげたいですね。 一方、ご飯やおやつを与え過ぎることは、後に生活習慣病という形で苦しめる ことになります。食事は「心を鬼にして」適量を守りましょう。
なまはげ と秋田犬 おそうじ犬 水泳犬 また、盲導犬は集中力を高め、ご主人を支える仕事をしています。
近くを通りがったら、大声で会話せず、通路を譲り、温かく見守る心遣いが大切ですね。 次回の「歯のはなし」は12月1日頃、 歯周病と隣接医学(予定:糖尿病)の関わりについて ふれる予定です。 その前に、今月半ばころ、別テーマ(季節の話 or お笑い)を掲載予定です。 よろしくお願いいたします <(_ _)> |
2020年11月1日(日) |
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