宮城県栗原市の歯科医院 しらいし歯科クリニック【一般歯科・小児歯科・歯周病・審美歯科・予防歯科・義歯他】
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 歯周病とタバコの関係
投稿:院長

皆さま、空気が乾燥し 呼吸器疾患が心配な時期になりました。

インフルエンザ予防接種は済まされましたでしょうか?

 

         「あ、逃げた・・・」


今回は新型コロナ第3波蔓延後の重症化予防のため、

  タバコの為害性について述べたいと思います。     

Q1 タバコの煙に含まれる化学物質と有害物質

A1 化学物質は数千。有害物質は200とも300とも言われます。 

    

Q2 喫煙者のお口は「臭いヤニで汚い」以外に歯周病との関りは?

A2 歯周病にかかりやすい、悪化の速度が早い、治療しても治りにくい。

Q3 歯周病にかかるリスク、一例

A3 110本以上喫煙すると5.4倍に、10年以上喫煙した人は4.3倍に上昇し、

  また重症化しやすい。

      

Q4 喫煙者の、歯肉の腫れや出血は

A4 喫煙により歯肉の腫れや出血は見た目上 抑えられるので、正常と勘違いします。

  しかし、気が付かないうちに歯周病は急速に悪化していきます。

Q5 歯周病が悪化した喫煙者に歯周病治療を施した場合の予後は?

A5 治療をしても歯肉の治りは悪く、手術を行っても効果の現われ方は非喫煙者より低い。

  しかも、治療後の経過を追うと喫煙者の歯肉は再び悪くなっていく傾向があります。

Q6 タバコ有害物質の代表的な為害作用

A6 「一酸化炭素」は組織への酸素供給を妨げ、また「ニコチン」は一種の神経毒で血管を

  縮ませるため、組織が酸欠・栄養不足状態になります。

  ニコチンは免疫機能も狂わせるため病気に対する抵抗力が落ちたりアレルギーも

  出やすい。

 さらに炎症を起こした組織を再生させる組織(線維芽細胞)の働きまで抑えるため、

  創傷治癒力が低く、結果的に悪化の一途をたどります。総じて手術後成績は低いです。

Q7 歯に残る「ヤニ」の悪影響

A7 その粗造(ザラザラした)面に次々とバイ菌が張り付いていきます。

  さらにニコチンが染み出し続け、組織の悪化に拍車がかかります。

Q8 禁煙の効果はある?

A8 禁煙することで前述の危険性はが下がるとともに「歯周病にかかりやすさ」は

  4割も減ります。

  禁煙を継続することで、手術後の治療経過も非喫煙者と大差ないレベルまで到達します。

   

Q9 ちなみに、禁煙が肺がんの危険性を改善する期待は?

A9 肺がんに係る危険性は喫煙者は非喫煙者の4.5倍ですが禁煙することで

 4年で2.0倍、5年で1.6倍、10年で1.4倍まで着実に落ち着きます。

Q10 加熱式タバコも有害?

A10 加熱式タバコにもニコチン、タールなどは含まれています。それら為害物質は

  微量でも血流が悪くなるため、残念ながら歯周病の原因となります。

        

2020年12月1日(火)

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